この記事はPythonRetroFPSkitで昔FPSを作るためのチュートリアルです。
このキットで作るFPSは『Wolfenstein3D』や『カルトに厳しいギャル』のような視点の上下移動のない3D酔いしやすい人間にも優しいゲームです。
もし『Call of Duty』や『Apex Legends』のようなゲームを期待して来た方はUnityかUE5のチュートリアルをおすすめします。
それでは開発を始めましょう。
まず最初にすることはPythonのインストールです。
これはそんなに難しくありません。
Pythonと検索して英語だらけの公式ページからダウンロードするだけです。
念の為、スクリーンショットを貼っておきます。
下記の画像でマウスカーソルがある場所のチェックボックスを選択してください。
画像のようになっていれば問題ないです。
おめでとうございます。
これでPythonのインストールは完了しました。
続けてPygameとPyOpenGLのインストールも終わらせてしまいましょう。
コマンドプロンプトを使うのでちょっと難しく見えるかもしれませんが簡単です。
怖くないですよ。
まずはスタートボタン押してください。
ウィンドウズのマークがある場所ですね。
スタートメニューが開いたらキーボードで
cmd
と入力お願いします。
そうするとコマンドプロンプトが起動します。
逃げないで! 大丈夫! 怖くありません。
それではコマンドを打ってPygameをインストールしましょう。
これも簡単です。
何も考えずに
pip install pygame
と入力してください。
難しそうな文字列がたくさん出てきますが、理解する必要はありません。
私も理解してません。
次に
pip install PyOpenGL
と入力してください。
前と同じですね。
続けて
pip install PyOpenGL_accelerate
と入力してください。
これで完了です。
それではPythonRetroFPSkitをダウンロードしてゲームを作っていきましょう。
https://trinopteranodon.itch.io/pythonpygamefpschatgpt
ここにアクセスしてPythonRetroFPSkit2.02.zipをダウンロードしましょう。
ダウンロードしたファイルを好きな場所に移動して展開しましょう。
やりかたはファイルを右クリックして「すべて展開」を押してください。
ひとまず展開されたファイルの中身を見ていきましょう。
いろいろなファイルがありますが、いまは理解する必要はありません。
とりあえず、main.py というファイルをクリックしてみましょう。
Pythonのインストールが成功してたらゲームが起動するはずです。
起動しましたね?
おめでとうございます!
これで最初の難関、Pythonとライブラリのインストールが完了しました。
あとはいま起動したmain.pyというファイルをメモ帳で書き換えるだけでゲームを作ることが出来ます。
ひとまず、いま起動したゲームをプレイしてみて、実際にどのようなゲームを作ることが出来るのか確認してみてください。
プレイはおわりましたか?
それでは次の工程です。
実際にソースを変更しゲームを作っていきましょう。
逃げないで! 怖くないよ!
ソースを理解する必要は一切ありません。
数字と記号を入れ替えるだけです。
まずは main.py ファイルを右クリックします。それから「プログラムから開く」でメモ帳を選択します。
怖くないよ!
理解する必要がある場所は少しだけです。
まずはメモ帳をスクロールして下のほうに行きましょう。
下記のようにマップみたいな記号がたくさん並んでるところに行き着くはずです。
これは見た通りマップです。
これならわかりますね?
記号を並べて天井と壁と床を作るのです。
これらのファイルを操作してマップを作っていきましょう。
いまは天井と床は気にしないでおきましょう。
真ん中の壁と敵とアイテムを設定する箇所だけを変更していきます。
まずは記号と数字の意味を理解しましょう。
コメント欄にそれらが記載されています。
いま理解する必要があるのは壁の起動です。
IからQまでが壁を意味する記号です。
それぞれuser_texturesフォルダの中に格納されたfloor01.png~floor07.pngというファイルに対応してます。
たとえばIならfloor01.png、Qならfloor07.pngの画像が表示されます。
絵に自身がある方は自分で壁の画像を作ってみてもいいかもしれません。
ひとまず、マップを作っていきましょう。
スタート地点はA、ゴール地点はZですので、必ず一つずつ設置してください。
出来ましたか?
それでは次に敵を設置していきましょう。
敵は1~9の数字を置いていきます。
この敵の設定はどこでするのかと言うと、更に下の方にスクロールして行くと下記のような箇所に行き着くはずです。
これが敵の設定です。
設定などもたくさんありますが、こんかいはそのまま使っていきましょう。
近接や射撃、ボスキャラをなどを設置していきます。
ボスキャラは倒すと次のマップに移動するので、ボスキャラがいるマップにはゴールZを置かないことをおすすめします。
他にも門Rなどがコメント欄に記載されてると思います。
これらも交えつつ面白いマップを作っていきましょう。
キャラクターや武器、HUDの画像や音声を変えたい人はcharaフォルダ、spriteフォルダ、soundフォルダの中身を作ったファイルで上書きしてみましょう。
event1.pngなどのイベント画像はマップ移動時に表示されるイベント画面になります。
なにか素敵なフレーバーテキストを添えてみるのもいいかもしれません。
さてゲームは出来上がりましたか?
出来上がったものを保存して、またmain.pyをクリックして起動してみましょう。
もしちゃんと動いたのなら、おめでとうございます!
これであなたはゲームクリエイターです!
キットに含まれている素材はすべて再配布可能なものなので、出来上がったゲームをSteamに登録して販売することも可能です。
ですが、ここで一つ問題があります。
これはソースファイルなので配布したとしてもPythonの実行環境がないと遊ぶことが出来ません。
お客さんにいちいちPythonをインストールしてもらうのも大変ですね。
特にライブラリのインストールでコマンドを打たせるのは至難の業です。……みなさんは打ってますよね?
なんとかして実行ファイルを作らなければなりません。
そのためにはPyinstallerをインストールしなければなりません。
逃げないで!
そう。またコマンドプロンプトです。
さっきやったことは覚えてますね。
スタートメニューを開いてcmdです。
コマンドプロンプトが開きましたね。
そこでまた
pip install pyinstaller
と入力してください。
恐ろしげな文字が並びますが安心してください。
特に理解する必要はありません。
途中質問される場合もありますが、すべてyと入力してエンターです。
はい。これでpyinstallerのインストールは終了しました。
この後は簡単です。
main.pyと同じフォルダの中にあるpyainstaller.batというファイルをダブルクリックするだけです。
自動的にdistフォルダの中にpythonRetroFPSkit.extというファイルが作成されるはずです。
あとはこれとマニュアルを同じフォルダにいれて圧縮するだけで販売サイト配布可能になりました。
おめでとうございます!
これであなたは正真正銘の昔FPSクリエイターです!
ゲームジャムに参加してみて腕を試したり、エッチなゲームに改造して大儲けを狙うのもあなたの自由です。
ソースをAIに見せて改造して更に高度なゲームを作るのもいいかもしれません。
あなたのゲームクリエイターライフがいま始まったのです。
補足:
なんらかのファイル、たとえばイベント画像などを上書きせずに追加した場合は、main.specの中身を書き換えてから実行ファイルを作成する必要があります。
main.specをメモ帳で開き、下記のように追加したファイルの場所を記入してください。
ゲーム名の変更もここで可能です。
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