Posted September 16, 2023 by TailBreeze
英語の「After Making This Game」と内容はほぼ同じです。
The English version of this dev-log is available as "After Making This Game".
このゲームを作ってから1か月ちょっと、多少考えをまとめたのでなんとなく残しておくことにする。
ツクれたもの、エターナったもの
テイルブリーズがRPGツクールで何かを作ろうとするのは、(大昔に家庭用ゲーム機のツクールで何かやろうとしていたことがあった気がするのを除けば)「試練の神殿」は覚えているだけでも6回目くらいのプロジェクトである。具体的には、
・・・上を読んで、「試練の神殿ができたから、次は無題2作るんでしょ?」と思うのが自然なはずなんだけど、積みゲーができちゃったし、「冒険者を使い捨てるRPG」もやってみたい気がするし、とにかく次の製作開始まではもうしばらくかかります
人様のゲームをパクりました(再び)
「無題の」がkonoeさんの「エストラの迷宮洞窟」のパクリゲーオマージュであることは、この記事を読んでいる人たちのいくらかは知っているだろうと思う。「試練の神殿」は、同じくkonoeさんの「ジョブ診断もどき」が直接のアイディア元となっている。で、せっかくパクるので、自分にできるところはもっと本格的にやってみようかな、と思ってやってみたところ、
・・・と、いろいろやりたいことができたので、そのあたりは満足している。
「"フェチシーンの再生ボタン"じゃない、ゲームを作るんだ」ということ
「ジョブ診断もどき」みたいなやつを作りたくて、それがけっこううまくいったと思っているということは上述の通りであるが、ほかにもやったことがあったので、ここに書いて見せびらかしておきたい。「フェチじゃない部分の作り込み」である。その方がフェチな部分が引き立つと思っているから。
最後のガッカリ要素.txt
最初のバージョンには、「最後の隠し要素.txt」と銘打ったテキストファイルがあった。このゲームを少なくとも2周し、普通のプレイではまずやらない操作を要求するため、テキストファイルのなかでも厳重にネタバレ保護したのであるが、実際にはこのネタバレ保護が厳重すぎるために、豪華なイベントを期待し、その結果が普通のゲームオーバー画面だったためにガッカリしてしまうプレイヤーがいた。
このことについては申し訳なく思っている。本当に。なお、現在の最新バージョンである「100_2」では、イベントそのものは変わっていないものの、このファイルを削除して「特殊ゲームオーバーリスト」に統合し、あまり過度な期待をさせないような記述に変更しているので、ガッカリは発生しにくくなったはずである。
こっそり後悔していること
このゲームのイベントは、エンディングの前までは、要するに「RPGの最序盤にたまに見る、主人公の能力値や職業を決めるための性格診断イベント」である。この結果は12通り(ゲームオーバーを除いて)用意されており、有名な「ポケモン不思議のダンジョン」(世代により13通りか16通り)と比べては少ないが、数の上では極端に物足りないというわけでもないはず・・・この12通りが正常に機能してさえいたなら、だが。
実際のところ、ほぼすべてのプレイヤーが、初めてのエンディングではオークかウェアウルフのどちらかになったのではないか、と思われる。つまり、性格診断としての結果は、実質的に2通りしかなかったということだ。というのも、12種類ある結果のうち、残りのすべてが、
・・・といった、変則的なプレイスタイルを要求するものだからである。
というわけで、「性格診断してたらモンスターに変身させられた」という展開をもっとうまく表現できる余地はあると思うので、やりたい人はやってみてください(他力本願)。そしてできあがったら、もしよかったら見せてください(自分がやりたいだけ)。お願いします(丸投げ)。
テイルブリーズ